前回は、Windows11Proをクリーンインストールしました。
今回は、同じSSDにをインストールし、LinuxとWindows11Proのデュアルブートを実現します。
Linuxには、Linux Mint Debian Edition ・・・LMDE6を使用しました。
事前準備
インストールメディアの作成
Linux MintのダウンロードサイトでLDME6のISOファイルをダウンロードし、balenaEtcher等で、USBメモリへ書き込みます。
このあたりの記事を参考にしてください。
BitLockerの解除
Windows11Proで起動し、BitLockerを解除します。これをやらないと、Linuxで起動した後に、Windows11Proを起動すると、毎回解除キーの入力を求められます。
![BitLockerコントロールパネル](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/01BitLocker.jpg)
コントロールパネル>システムとセキュリティ>BitLockerドライブ暗号化 を開き、「BitLocerを無効にする」をクリックします。
![BitLocker無効化 警告](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/02BitLocker.jpg)
確認メッセージが出ますが、「BitLockerを無効にする」をクリックして進めます。
![BitLocker無効化完了](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/04BitLocker.jpg)
「BitLockerが無効です」
となれば完了です。
SSDパーティションの変更
Linux Mint Debian Edition ・・・LMDEのインストールメディア(USBメモリ)から起動し、パーティション編集ツールである、GPartedを使って、内臓SSD内に、LMDEのインストール領域と、LMDEとWinowsの両方からアクセスできる共通の保管場所を作ります。
LMDEのインストールメディアから起動
LMDEのインストールメディア(USBメモリ)をLet'sNoteに差し、電源をいれます。
![BIOSに入る](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/bios-reset01-1024x576.jpg)
「Panasonic」のロゴが表示されたら、
F2 もしくは Del キーを連打します。
![USBから起動](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/05LMDE-1024x576.jpg)
「終了」タブへ行き、「ディバイスを指定して起動」の中から、USBメモリを選択し起動ます。
「UEFI :」の後ろに、メーカー名やUSBメモリの名称が出るようです。
今回、SanDisk製のものを使用しているため、「SanDisk」と表示されています。
![GRUB](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/06LMDE-1024x576.jpg)
起動選択画面がでるので、一番上の「Start LMDE 6 64-bit」を選択肢、Enterで起動します。
GParted
![GParted起動](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/09GParted-1024x576.jpg)
左下のメニューボタン > Administration > Gparted
とたどり、GPartedを起動します。
![パスワード](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/10GParted-1024x576.jpg)
LMDEのインストールメディア(USBメモリ)から起動した場合は、Gpartedを起動するのにパスワードはありません。
そのまま「Authenticate」ボタンをクリックします。
![Cドライブ](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/12GParted-1024x576.jpg)
内臓SSDのパーティションが表示されます。
Windowsで全体を使用していて、空きがありません。
まず、WindowsのCドライブを縮小します。
Cドライブである、/dev/nvme0n1p3の部分を右クリックして、
![CドライブResize/Move](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/13GParted-1024x576.jpg)
メニューから「Resize/Move」を選択します。
![Cドライブ縮小](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/14GParted-1024x576.jpg)
Cドライブを縮小します。
方法としては、ドラッグによる方法と、サイズ(「New size (MiB):」のところ)を直接入力する方法があります。
![Cドライブ250GB](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/15GParted-1024x576.jpg)
今回、ドラッグで調整しました。
SSDの半分ほど、250GBぐらいにしました。
![Cドライブ決定](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/16GParted-1024x576.jpg)
「Resize/Move」をクリックして決定します。
![回復パーティション](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/18GParted-1024x576.jpg)
次に、Windowsの回復パーティションを、縮小したCドライブの後ろにくっつけるように移動します。
画像のように右クリックして、
![回復パーティションを移動する](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/20GParted-1024x576.jpg)
回復パーティションを移動していきます。
方法としては、ドラッグによる方法と、前のスペース(「Free space preceding (MiB):」のところ)を直接入力する方法があります。
![ドラッグで移動](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/21GParted-1024x576.jpg)
前のスペース(「Free space preceding (MiB):」のところ)を0と入力するのがもっとも簡単ですが、今回はドラックして調整してみます。
![回復パーティションを左端まで移動](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/22GParted-1024x576.jpg)
回復パーティションを左端まで移動したら、「Resize/Move」をクリックして確定させます。
![警告](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/23GParted-1024x576.jpg)
「起動できなくなるかも」と警告が出ますが、回復ドライブのところで、大丈夫なので、「OK」をクリック。
![LMDEパーティション](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/24GParted-1024x576.jpg)
空いた部分に、LinuxであるLMDEをインストールするパーティションを作成します。
空き部分(unallocatedと表示されている部分)を右クリックして、「New」を選択。
![LMDEインストールパーティションを作成](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/25GParted-1024x576.jpg)
LMDEインストールパーティションを作成します。
方法としては、ドラッグによる方法と、サイズ(「Free space preceding (MiB):」のところ)を直接入力する方法があります。
![](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/26GParted-1024x576.jpg)
今回、おおよそ120GBに設定
File Systemは、「ext4」にしておきます。
「Add」をクリック。
![Common領域](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/27GParted-1024x576.jpg)
最後に、WindowsとLinux 共通の保管場所を作成します。
残りのunallocated部分を右クリックして、「New」をクリック。
![File system 「exfat」](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/28GParted-1024x576.jpg)
今回は残った空き容量をすべて使用します。
File system は、WindowsとLinux両方とも読み書きできる「exfat」とします。
Partition nameや、Labelには、任意の名前をつけます。
「Add」で確定します。
![SSD書き換え](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/29GParted-1024x576.jpg)
全体を見返して、よければメニュー部分にある「レ」をクリックしてSSDの変更処理を実行します。
![SSD Apply](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/30GParted-1024x576.jpg)
本当に実行していいか聞かれますので、「Apply」で実行します。
![処理開始](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/31GParted-1024x576.jpg)
処理が始まります。
Detailsとかかれたところをクリックすると、詳細を見ることができます。
Linux Mint Debian Edition : LMDE のインストール
![インストーラーを起動](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/41LDMEInstall-1024x576.jpg)
デスクトップ左上のアイコンをダブルクリックして、インストーラーを起動します。
![日本語配列キーボード](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/45LDMEInstall-1024x576.jpg)
日本語配列キーボードを選択します。
Let'sNote CF-SV8は、日本語配列キーボードなので、これでOKです。
![名前やユーザー名、パスワード等を入力](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/46LDMEInstall-1024x576.jpg)
名前やユーザー名、パスワード等を入力していきます。
外出先で使うこともあるので、パスワードを入力しないとログインできないようにしました。
また、ホームフォルダの暗号化もチェックを入れています。
注意
Linux上では暗号化を採用してますが、WindowsではBitLockerを解除しているという、中途半端な状態になってます。
![インストール先の設定](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/47LDMEInstall-1024x576.jpg)
インストール先パーティションは、手動で設定します。
![パーティションの指定](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/48LDMEInstall-1024x576.jpg)
GPartedで作成しておいたパーティション(/dev/nvme0n1p5)を選択します。
![インストール先パーティションの編集](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/50LDMEInstall-1024x576.jpg)
マウント場所を「/」に
形式を「ext4」
とし、「OK」をクリックします。
![インストール先パーティション決定](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/51LDMEInstall-1024x576.jpg)
言葉が変わってますが、
マウント場所 → マウントポイント:/
形式 → フォーマット形式:ext4
を確認できたら、「次へ」をクリック
![ブートローダーの保存先](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/52LDMEInstall-1024x576.jpg)
ブートローダーの保存先の設定になりますが、何も触らずにOKでよいです。
![概要の確認](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/53LDMEInstall-1024x576.jpg)
概要が表示されますので、一通り確認して、「インストール」をクリックします。
![インストール完了](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/56LDMEInstall-1024x576.jpg)
インストールが完了しました。
再起動を促されるので、「はい」をクリックします。
![メディアを取り外し](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/57LDMEInstall-1024x576.jpg)
この画面がでたら、インストールメディアのUSBメモリを取り外し、「Enter」キーを押します。
![Grub](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/61LDMEsetting-1024x576.jpg)
起動の選択画面が表示されます。
「LMDE 6 Faye」を選択して、「Enter」キーを押します。
![LMDE起動](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/62LDMEsetting-1024x576.jpg)
Linux Mint Debian Editin 6・・・LMDE 6が起動しました。
ここから設定等ありますが、本ページではここまで。
まずはお疲れさまでした。
Windows11の起動は?
![Grub Win](https://jpcmoh.myds.me/mohwp/wp-content/uploads/2023/10/71win11start-1024x576.jpg)
Windows11Proは、先ほどの起動選択画面で、
「Windows Boot manager」を選択して「Enter」キーを押すことで起動します。
おわりに
これで、Windows11ProとLinuxであるLinux Mint Debian Editin 6・・・LMDE 6のデュアルブート環境が完成しました。
他のLinux、UbuntuやMX Linuxでもやり方はほぼ同じですが、Linuxの中でセキュアブートに対応していないものもあり、その場合はBIOSでOFFにする必要があります。(Let'sNote CF-SV8は、BIOS上デフォルトでセキュアブートになっている)
また、過去Windowsの大型アップデートで、Linuxが起動しなくなったこともありました。Windows11は、これから22H2から23Hへのアップデートが控えていますので、時期がきたら検証して結果をアップしてみたいと思います。
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